「良い、良い」とは聞いていて、映画を見に行きたかったのですが、DVDでやっとMJに会えました。
いやあ、やっぱり良いです。DVDの流れとしては、
最初に、若いアーティストたちが、いかにMJと共演できることに感動しているかに始まります。
ダンス界や、音楽業界のことに詳しくありませんが、
オーディションもしていて、きっと普通にそういう中で才能ある若い人たちなのだろう、と思います。
彼らのコメントや表情から、MJにはそれぞれの思い入れがあって参加しているんだなということがよく伝わってきました。
(Disc2を観るとそのことがさらによくわかります)
それから懐かしい曲をこれでもかとばかりに繰り返します。
私も80年代に聞きまくった懐かしいサウンド。
まだテープとか、FMのエアチェックなんてのが重要な音楽情報のソースで、こういう音楽を聴くために、あの頃なりに一生懸命お金を貯めてダブルデッキのラジカセとか買ったなあ、とかそういったことまで思い出させてくれる懐かしさ。
「スムース・クリミナル」「キャント・ストップ・ラビング・ユー」「JAM」・・・
そういった曲たちが最新撮影映像を付けてリメイクされて目の前で流れます。
そしてその中で歌い踊るMJは、とても50歳近くとは思えませんでした。
なんていうんでしょう、若いエネルギッシュで才能ある人たちの中心にいても、全然華があるというか、ある種の驚きと共に、自然と自分の目はマイケルの動きを追ってしまう感じです。
かつて格好良かったものが、今もこんなに格好いいんだ、と。

また恐らくはメイキング集として撮った映像であるために、練習やリハーサルの様子がメインで、
所々でMJがどういうふうに音楽、エンターテイメント、彼の考える格好良さを、バック・ミュージシャンたちやダンサーたちと作り上げていったかを見ることができます。
MJは、諸々のコメントから、なるべく昔やったのと同じように忠実なように作り上げようとしていきます。
特に「you make me feel it」の音合わせの中で、「そうじゃないよ、こうだよ」と細かく指示を出すMJと、なるべく具体的に頼むと注文するミュージシャンの姿が印象的でした。
ベルでも、誰かが曲に対してこうしようと自分のイメージを伝え、それを理解しようとする他のメンバー、という構図、同じような状況を迎えることがあります。
いやいや、とは言っても
・MJは偉大すぎるキング・オブ・ポップであり、
・そもそも、スタッフそれぞれが才能豊かで、「各自自分の判断で撃て!」と命令されたら凄まじい弾幕を張れる人たち
なので、あくまで「状況として同じ」というだけですが。

でも、言葉による直接の指示なくしては伝わらないもどかしさの中にいるMJと、如何に才能があっても、わかりたいのだけれど具体的でないと理解できないミュージシャンに、同じように皆で何かを作る作業をする者として、共感を感じられた気がします。
物凄ーく端っこからですが。

最後の方で「アース・ソング」という環境破壊に対する歌を歌います。
そのメッセージ性も注目なのですが、この人は本当にピュアな人なんだなと思いました。
だって、ばんばんライト炊いて大音量で音楽流して、鬼のように電気を使っているわけで・・・
でもそんな些細な矛盾は関係なく、MJは心からこのライブでそれを伝えたがっていることを感じました。
色々なゴシップに囲まれ、裁判にまで引っ張り出されたMJの人生でしたが、そういう「誤解」の根幹はきっとその「子供のようなピュアさ」が関係していたのかもしれません。
最後に「マン・イン・ザ・ミラー」を歌い終え、スポットライトの中、ステージの上で目を閉じて気持ちよさそうに、目を閉じて両手を広げます。
まるで、本当の観衆、本当の熱狂、本当の歓声に包まれながら、本当のステージにいるかのように。
実際にそうならなかったことが、彼にとって残念でたまらない気持ちになりました。
こんなに準備をしたのに、こんなに格好いいのに・・・

MJは口癖のように、「i love you」と「God bless you」を繰り返します。
よく誰かに軽口を叩かれるというか、冗談で突っ込まれる時に、恥ずかしそうに笑いながら相手に「God bless you」と返します。
最後に私も。
i love you, Micheal. God bless you and Rest In Peace in Heaven.