なんとか今年も「いよいよ明日はコンサート本番」という状態まで、辿り着くことができたように思います。
個々の曲を演奏する技術においても、数ヶ月に渡る練習期間を費やし終えたという気持ちの面でも、またコンサート会場や演奏メンバーが揃ってその練習時間を確保することができたという環境的な側面においても。
それはきっと幸運なことで、3月に起きた震災はそのことを改めて思い起こさせてくれたように思います。
この時期、毎年恒例のように開催しているプロアルテのクリスマスコンサートも、
もし仮にあの地震が私たちが住んでいる場所の直下で発生していたとしたら、コンサート自体もそれに向けた練習期間も、そもそもそれどころではなかったかもしれないという意味で。
また同じことが、今年演奏するメンバーが揃い、練習に集い、コンサート演奏を行えるまでに仕上げることが出来たということにも当てはまるかもしれません。
そのために払われた努力や調整や時間や犠牲などはもちろんありますが、大きく捉えれば
つまり、「今年もコンサートを迎えられること」は「幸運」の賜物で、結果として「たまたまそうなることができた」ことなのかもしれない、と。
コンサートを前にした演奏者の一人として、それは自覚され感謝すべきことなのかもしれないのかなと感じます。
明日のコンサートにご来場いただきお聴き下さる方々を前に、これまでに練習した成果を、メンバーそれぞれが発揮できますように。
May the Muse be with us.